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塩について(6)横井庄一氏(1915ー1997 軍人)語録
「人間だって塩がなくても生きられるだろう」

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動物は生理的に塩を常に必要している。
近くに海や塩鉱が無い場合は工夫が必要になるようだ。

ニューギニアの内陸部では、バナナの葉を大量に燃やして
たったスプーン2杯程の塩をとっている。

水から塩分を採るために、3時間半もかけて
自分の体重の600倍の水を飲み、体長の40倍以上の距離
不要になった水(尿)を飛ばす蛾もいる。

スワヒリ語の表現では「あの人は塩をたくさん食べた」というのが
「長生きした」という意味になる。
人間にとって塩分がどれほど重要かを伺い知る事が出来る。

では戦中戦後28年間、塩源のないグアム島内陸部で
潜伏生活を送っていた横井庄一さんはどうしていただろうか。

摂っていなかった。

塩を欲してはいたが、同じところに住む野生動物が
塩無しで生きているのを見て、動物にまで身を落とせば
生きられるはずだと楽観的に考えていたそうだ。

横井さんのモットーは「くよくよ考えない」だが
彼のくよくよ度の低さには目を見張るものがある。

写真:横井ケイブ側面図「明日への道」横井庄一(文芸春秋)
参考:「塩の博物誌」ピエール・ラズロ(東京書籍)
 「何処に行っても地球は我が家」西江雅之(フジ日本精糖株式会社HP)
たばこと塩産業新聞「塩なんでもQ&A」橋本壽夫