<p>先日、ある大学の教授と話す機会がありました。その教授いわく、</p> <p>「いや、住職、私も大学に勤めて長いけれど、今年ほど学生が笑わない年はないね」</p> <p> 私、</p> <p>「そうなんですか」</p> <p>「そう。本当に笑わない。今までだと、講義前や、それこそ講義中でさえ、男の学生の馬鹿笑いや、女子学生のキャッキャッという、にぎやかな声が聞こえましたよ。今年はそれがない。それどころか、私がこれまで講義中で言えば必ず学生が笑った冗談にさえ、今年は反応しない。」</p> <p>「学生には厳しい時代になりましたからねえ」</p> <p>「まあ、そうですね。レポートを出させても、みな真面目すぎるほど真面目に書いてくるんですよ」</p> <p>「必死なんでしょう」</p> <p>「そうなんでしょうが、私はもう一つ、理由があるような気がするんです。それはね、今年の学生なんかは、世の中にあまりにひどい嘘が多いことを、身にしみて味わってきた連中なんじゃないでしょうか」</p>
— <p><a href="http://indai.blog.ocn.ne.jp/osorezan/2011/11/post_dfff.html" target="_blank">恐山あれこれ日記: 笑えない時代</a> (via <a class="tumblr_blog" href="http://tamoot.tumblr.com/" target="_blank">tamoot</a></p> <p>)</p>