<p>――あの栄光の1980年代よもう1度、という回顧主義的な動きも見受けられます。</p> <p>出井 「過去という夢」を見ているわけね。</p> <p>日本の80年代の「モノづくり」が今一番得意な国は中国でさえなくなっているんです。もはやベトナム、マレーシアでしょう。もちろん日本のメーカーの下請けで成長してきた国々ですが。かつての「モノづくり」というのは一番まねしやすいわけですから、それを得意とする国が多くなる。 </p> <p>いまや日本で作れるものは、全部中国やアジアで作れますよ。それはもう自覚すべきですよ。だから中国でできないことを日本でやらなきゃいけない。 </p> <p>アメリカは、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」のときに日本をさんざん叩いて、「脱・ニッポン」と国策の方針をまったく変えたわけですね。それがその後の冷戦の終結と相まって、今のアメリカを支えるIT産業の戦略であり、金融戦略となった。 ITで言えば、アマゾン、イーベイ、グーグル、ユーチューブ。他にも多々ありますが、世界に飛び出るベンチャーが出てきましたよね。 </p> <p>日本にはそれに匹敵する世界企業って1社も出てない。アメリカが元気に世界的企業を生み出してきたのに対し、日本はまったく何もできなかったということです。だから、日本がモノづくりが好きだとか、匠の技だとか、メディアでも色々と特集をやっていますけど、あれは1980年代の「モノづくり」なんです。何度も言いますが。その後は何もできていないんです。</p>
— <a href="http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091007/206549/" target="_blank">出井伸之氏に聞く(後編)「もはやニッポンはモノづくりでは勝てない」:日経ビジネスオンライン</a> (via <a href="http://shibata616.tumblr.com/" target="_blank">shibata616</a>) (via <a href="http://otsune.tumblr.com/" target="_blank">otsune</a>) (via <a href="http://ninjatottori.tumblr.com/" target="_blank">ninjatottori</a>) (via <a href="http://jinon.tumblr.com/" target="_blank">jinon</a>)