著者は学生時代に講師から「芸術は長く、人生は短い」という言葉の意味を聞かれ、「人の人生ははかなく短いが、芸術は後世まで残る」と答えて失笑を買ったという。これに対する恨み節?からこの本は始まる。 この言葉の意味は「(芸)術をなすには、人生は短すぎる」ということだと講師からは教えられたそうだ。著者はこれに疑問を抱く。「術(アルス)をなすには、人生は短すぎる」といったときのアルスには技術という意味もふくまれている。「技術は人の生を越えて、後々まで残る」というと、どうしても違和感があるのだ。なぜなら技術というものは常に革新(更新)されていくものだからだ。
— <a href="http://honz.jp/18545" target="_blank">HONZ - 『芸術家たちの臨終図鑑』死から読み解く西洋絵画</a> (via <a href="http://kogumarecord.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">kogumarecord</a>)