終身雇用・年功序列というのは要するに「上司は考課しない」ということである。<br/> とりあえず、みんなに似たような仕事をさせ、いっしょに昇給昇格させる。<br/> 何年か経つと仕事の出来不出来にはっきりとばらつきが出てくる。<br/> 別に上司が目を血走らせて考課しなくても、まわりの全員が「この人は仕事できるなあ」「あ、こいつはダメだわ」ということがわかる。<br/> そういう評価が定着したころに、本給はいじらないで、業務内容で差をつける。責任範囲や部下の数や使える経費の多寡で差をつける。<br/> そうやって15年も働けば、重役コースと課長止まりのどちらの「トラック」に自分はいるのかくらいは本人にもわかる。<br/> 年功序列のいいところは評価コストがゼロで済むことと、評価に本人が文句を言わないこと、そしてなによりも「開花するのに長い時間がかかる能力」をとりこぼさないことである。
— <a href="http://blog.tatsuru.com/2010/01/28_1116.php" target="_blank">亀の甲より年の功 (内田樹の研究室)</a> (via <a href="http://oiteke.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">oiteke</a>) (via <a href="http://canceller.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">canceller</a>) (via <a href="http://utubo.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">utubo</a>)