<p> 偏見というのは理屈で説得できるときもありますが、やはりなかなか難しい。例えば「オレは生活保護を受けながら、パチンコばかりしている奴を知っ ている」といった指摘があります。しかしこの人が知っているのは、1~2人のみ。わたしはこれまで何万人もの生活困窮者と接してきているので、そういう人 はごく一部しかいないことを知っています。ただ人間というのは自分の経験の範囲でしか物事を考えられませんから、説得するのは難しいですね。理屈で説得で きるのは限界があるので、やはり批判する人たちとホームレスの人たちが出会う場を作ることが大事だと思っています。</p> <p> 中高生が炊き出しを手 伝ってくれたりすると、8~9割の生徒さんは同じようなことを言います。「なんだ、普通のおじさんじゃないか」と。会う前はホームレスに対するいろんな偏 見が膨らんでいるので「なにを考えているのか分からない」「お酒におぼれて、とんでもない奴ら」といったイメージが膨らんでいます。しかし実際に話してみ ると、自分の親父とあまり変わらないことが分かったりする。そこで「なんだ」と思うわけですが、その「なんだ」と思うことが大切なのではないでしょうか。</p>
— <a href="http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1005/28/news004.html" target="_blank">Business Media 誠:35.8歳の時間・湯浅誠:批判されても、批判されても……貧困ビジネスに立ち向かう理由 (1/6)</a> (via <a href="http://deli-hell-me.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">deli-hell-me</a>) (via <a href="http://kogumarecord.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">kogumarecord</a>)