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【新連載】「若者が消費しない」という大嘘

上の図は1980年~2008年までの、年代別の1カ月の平均消費支出を示したものです。

これを見ると、08年の20代の1カ月の消費支出は25万1125円。消費支出額が最も高かったバブル絶頂期の92年と比べると1万4866円減っています。確かに、若者の消費支出は落ち込んでいると言えるでしょう。

ですが、ほかの世代と比べると話は変わってきます。

というのも、50代の08年の消費支出は34万5582円(1カ月)。最も高かった93年と比べて、3万9398円も減っているのです。40代の08年の消費支出は最高値の97年から4万6079円ダウン。30代は最高値の94年から3万466円も少ないのです。

つまり、20代の消費支出は、他年代と比べるとむしろ落ち方が少なく、幅広い世代のなかでも、「最も消費しなくなっていない人たち」と言えるのが真相なのです。

年功序列が根強く残る日本では、20代の若者は、好況であれ不景気であれ、いつの時代も給料は少ない。そのため、もともと大した消費はできない。むしろ給料を多くもらい、不景気によってそれを削られた上の世代のほうが、消費支出が減るのは当たり前とも言えるでしょう。