中国には自由を求めて政府に抗議するリベラル派がいて、彼らはアメリカ政府を支持している。さらに多くが台湾を支持し、香港を支持している。アメリカがイラク戦争のように間違ったことをしても中国のリベラル派のアメリカ政府への支持は変わりません。それでもリベラルで日本を支持する人はほとんどいない。<br/><br/>ぼくはそれが民族主義だとは思わない。中国と日本はもともといがみ合っているというわけではない。たとえば、蒼井そらさん。ぼくらの彼女への愛はとても純粋です。あと、卓球の福原愛ちゃん。彼女たちの話をしているときに南京大虐殺の話を持ち出すやつなんていない。みんな、とても純粋に彼女たちが好きなんです。そこには憎しみはひとかけらもない。<br/><br/>歴史はときに争点でしかない。別に根本憎いというわけではないんだと思います。ほかにもAVスターはいるけれど、そこでは逆に南京大虐殺を持ち出して論争を吹っかける人がいる。なのに、そらさんの時にはそれがない。なぜなんでしょう?<br/><br/>それは、そらさんが中国のためにものすごく多くのことをしてくれたからです。大地震の被災者への募金を呼び掛けてくれたり、ツイッターユーザーの数を倍に増やしてくれたり(笑)……相手がきちんとした心を持ってれば、ぼくらだって何が良いことか悪いことかが区別できるのです。<br/><br/>ふるまい:そらさんはとても大事な民間大使になっている。<br/><br/>安替:ええ、彼女はネット上の翻訳サイトを使って自分のツイートを中国語に翻訳した。それが時々間違ってたんですよね。たとえば、「ファン」が「球迷」(ボールゲームのファン)という言葉に翻訳されてしまった。でも、ぼくらは本当に彼女の「ボール」が好きなんで(笑)……彼女が中国語でコミュニケーションを図ろうと本当に努力していることが良く分かった。ぼくらも「球迷」と自称したり(笑)。<br/><br/>あと、青海地震のチベット族被災者たちへの募金を呼び掛けてくれたりしたことにも、ぼくらは感動しました。中国向けメディアのインタビューを受けたり、と彼女の優しさを感じることができた。だからこそ、そらさんの気持ちにぼくらは本当に揺り動かされたんです。<br/><br/>ぼくらは彼女をとても尊敬するようになった。その結果、ぼくは彼女のビデオを観なくなった。同じように、もう観ない、裸の写真も観たくないって言っている人は多い……というのも、ぼくらは彼女をすごく親しい友人のように感じ始めたから。<br/><br/>ふるまい:つまり、彼女はツイッターを始めたことで中国での「市場」を失った?(笑)<br/><br/>安替:そう!市場を失いつつある……といっても、中国の「市場」は海賊版による市場で、きちんと正規版にお金を払っていた人はいなかったんですけどね。でも、それって「産業」としてはあんまり良いニュースじゃない(笑)。
— <a href="http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report4_2132.html" target="_blank">[JMM]「安替:ネットメディア外交のスゝメ」大陸の風-現地メディアに見る中国社会/ふるまいよしこ</a> (via <a href="http://morutan.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">morutan</a>) (via <a href="http://tsuyoshi.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">tsuyoshi</a>) (via <a href="http://nakano.tumblr.com/" class="tumblr_blog" target="_blank">nakano</a>)